なぁ、そうだろナイン。

誰もいない空間を眺めて僕は心の中で話し掛ける。

何もない、noin。

もう一人の、僕。

ただし『彼女』は僕と正反対の女の子だ。

何故そうなったかは分からない。

少なくとも意図して『偽造』したんじゃない。

全ては往々にして偶然だ。