「ひかり、龍って奴と付き合ってんの?」

龍と付き合うようになってあたしは性格的にも変った。

龍とは校内でも普通に肩を組むし、
あきらかに付き合ってる間丸出し。

そんなあたしに問いかけてくる駿君。

「そうだけど、それが?」

あたしの冷たい声に駿君は目を見開き
すぐに哀しげな表情になる。

「楓は?楓はどうなったんだよ。」

「楓?どうなったって、やめてよ。ただの友達なのに」

勝手に嫉妬して学校来なくなって、、
あんな奴知らない。

…ん?嫉妬??楓って嫉妬してんの?
あたしなに言ってんだか…。

「ひかり-♪」

「あっ、龍!じゃあ駿君、じゃあね・・」

あたしの背中を見ながら、何も出来ない自分に
悔しんでいる駿君がいるなんて
考えもしなかった。

「俺じゃ、俺じゃ守れねぇよ、、楓」

前まではライバルだった楓に、すがりたい
駿であった。