あれから、楓は学校をよくサボるようになった。

というより、もとからサボりまくってたけど、
最近は本当に全然来ない。

授業中、隣の席を見ても誰もいない。

なんだか、つまんないかも。

いつからあたしは
こんな事考えるようになっちゃったんだか…。

「ひっかりちゃ-ん♪」

休み時間になると、ルキ君がドアの前で
手招きをしている。

「なぁに?」

ルキ君の方へ向かい、問う。

「屋上行こっ、屋上!」

ルキ君はいつも元気でいつもハイテンション。
たまにかわいらしく見えてくる。

階段を一段抜かしで上るルキ君に合せようと
一生懸命階段を上る。