覚悟はできていた。 こうなるとわかっていて、そうしたんだ。 彼女の恋のアシスト―― それをすることができただけで、 彼女の笑顔をつくることができただけで…… それだけでよかったんだ。 それで…… 本当によかったのだろうか? ただ、僕は自信がなくて、勇気がなくて。 それが彼女のためになると、自分に嘘をついて―― 本当に彼女のことが好きなら、他にも選択肢があったはずだ。 答えは1つ。 迷いは雑踏に消えた。 改札に背を向け、僕は走り出した。