観覧車大作戦【短編】


「協力者?」

私はキョトンとした。


「ええ」

早紀は顔を横に向けた。

その視線の先には、私たちを案内してくれた係員の女――私の親友の美穂がいた。


嘘……!


「まさか、美穂……」


「ありがとうね。美穂さん」

早紀はそう言って、こちらに向き直った。


「彼女がその協力者よ」