永遠の彼方に 《神に愛された少女》




『襲って来ないで、美琴の話を聞いているなんて…

今のモンスター達は大人しい

人を喰らうのではないのか?』


『インカク達は、人を喰らうの?』



グルルル
ガルルル…《アァ…クラウ…ダガ…ケガレタ…ジャキノ…タマシイヲ…モッテイル…モノダケダ…》



『汚れた邪鬼の魂を持っている者だけを喰らうのね?

私達は、喰われるの?』


グルルル《オヌシラハ…ココロ…ケガレテナイ…キレイナタマシイ…クワナイ》


『私達の魂汚れてない。綺麗な魂だから喰らわないんだって』

『そうか、安心した。

どうやら私達は勘違いしていたようだな

手荒な真似をしてすまなかった。』


カイルはインカク達に頭を下げ謝罪した。



グルルル《ワレラモ…ワルイ…ユルセ》


『インカクも悪い。許してくれって』

美琴は、インカクの言葉を伝えると、イリュウに話しかけた。

『イリュウさんインカク達の傷を治して下さい!!!』


イリュウはカイルの顔を見た。


『イリュウ、治してやってくれ。』


「はい!!畏まりました。」



イリュウはインカク達の治療を始めた。