永遠の彼方に 《神に愛された少女》



美琴の叫び声に皆もモンスターも動きを止めた。



『美琴!?
なぜ止める…!!モンスターは人を喰らう

殺さなければ、私達が喰われるのだぞ』



(分かってる!?私だって怖い!!!でも……)


美琴は、震える躰を
深呼吸して、落ち着かせた。


イリュウに【大丈夫よ】とつげて
カイルの側まで近づき
モンスターに向かって話し始めた。


『あなたは、この森を守っているの?』

モンスターと会話を試みた。


「「「「「…!!」」」」」

『…!!』


ガルルル《…ワレノナハ…インカク…モリ…イズミ…ワレラノ…セイイキ…マモル》



『ごめんなさい。私が此処に、用事があったから、
聖域を荒らすつもりはないの

みんな私のために着いて来ただけなの

本当にごめんなさい。』


『カイル、彼、インカクって名前で、

森と泉が聖域だから

インカク達が守っているの』


『言葉がわかるのか?』


ゆっくりと頷いた。