【イリュウ】







美琴が寝ているベッドの周りに皆さんが、そろった。





『始めてくれ』

カイルの一言で、イリュウが頷いて話し始めた。




「まず、美琴様の病状ですが、躰中に傷と痣に内出血や打撲痕が、見られます。
それによって、熱がでています。
治療はまだしていません。

ここまでは美琴様の病状の報告です。」



カイルは険しい顔になってきた。


『治療をしなかったと?…どう言うことか説明してくれ!!』




「はい。

治療を致しましたが、

美琴様には、私の治癒力が効きませんでした。」



「美琴には、魔力が効かないと言うのか?」


今まで黙って聞いていたアランだったが、驚いて呟いていた。


「はい!そのようですね。」



カイルは、驚いて言葉がでなかった。