「はあー、1日終わったー。舞花、帰ろう。」
「ん。ああ、先帰ってていいよ。」
「え?なんか用事あるの?待ってようか?」
「用事ってか、朝の板ちゃんとの会話聞いてたっしょ?これなおしに行ってくる。」
髪の毛の先っぽをつかんでそういった。
「ああ、そっか。でも、ほんとに黒にしちゃうの?」
「うん。明日になったら誰かわかんなくなるかもよ。んじゃ、楽しみにしといてね。」

隣から、小宮君も会話に入ってきた。
「えっ!鈴木、髪黒くすんの?」
「うん。板ちゃんに頼まれたし。」
「鈴木の黒髪とか想像できねえな。」
「小宮、笑うな。」


舞花と小宮君は、自然に会話してる。なんかいいな。私も誰とでも楽しくおしゃべりできるようになりたいな。

「んじゃ、俺も部活行くから。また明日。」
そういうと、小宮君は男の子と一緒に出て行った。
うーんと、一緒に出て行ったのは・・・・?誰だっけ?さっきのHRでクラス全員自己紹介したんだけど・・・・。全然、覚えられない・・・・。