いよいよメーンイベント入学式です。

姫の名前を王子が呼びました。

「はい!!」
姫は勢い良く返事しました。
しかし悲しい哉、王子の姫を呼ぶ発音がちょっとちがうのです。

まぁいいのです。


――妄想なのか、まどろみなのか、まぼろしなのか、よくわからないけど、とても温かな夢の中に姫はいました。

しかし、この学校はとんでもないところで、王子はとんでもない人でした。