「いっつもそればっかり。」 『だって本当の事だし!』 「嘘ばっかり! 何がそんなに楽しい? 人のこと馬鹿にして!」 『いつ馬鹿にしたよ? 今日の姫、おかしいよ。 なんでそんなに怒ってるの?』 「いつも馬鹿にしてるじゃん。 おかしいのは拓じゃない? 好きでもないのに 好きとか言わないでよ!」 その私の言葉に拓は黙る。 やっぱり私のことなんか 好きじゃないんじゃん! もう拓なんて大嫌い! やっぱりこんな奴なんか 好きじゃないよ! 絶対に好きになんかならない。