彼は強いお酒を選ばない。
弱いわけじゃないの。

アタシと居る時は、なるべく「シラフ」に近い状態がいいんだって。
何で?って、わかるでしょ。


「今日も服オシャレだね」
「そう?Jullyだってセクシーじゃん。他の男に見せたくないよ」
「ははっ」
「それより、どこに香水つけてるの?」
「教えなーい。内緒の多い女の方がセクシーでしょ」
「うん。この香り好きだよ」
「ねえ、もっと…」
「もちろん。寂しかった」アタシが言い終わる前に、同じ気持ちだったってことを、先にマサトが言った。


「もういい?」
「うん」