「ソクラテス知ってる?」
「哲学者の?」
「他に誰が居るんだよ!?」
「あはは、そうだよね。知ってるよ」
大学院で哲学を研究してるだけあって、面白い奴って思った。

「汝自身を知れ」
「はっ?」
「これ知らない?」
「知ってるけど、いきなり何!」
「この言葉好きなんだ。俺、自分が認めた人にしかこの事教えないの」
「じゃあアタシ、真人に認めてもらえてるってことなんだね」
「ああ、そうだ。俺って変な奴だな」
「いいじゃんっ」

誰か一人、こういう風に「アタシ」を認めてくれている人が居るのって、なんて嬉しい事なんだろう。


こんな風にお互い高めあう。
癒す。



マサトが1人抱えてる悲しみに気付いたアタシの、気持ち。
支えてあげたい。