「帰りたくない」
「親心配するよ」
「ネカフェに泊まったって言うから、大丈夫」

なんて、口実をつくって一泊してく気のアタシ。

「不良だなっ」
「ちがうよー」
「こんなとこ一緒に来るわ、勝手に何個もピアス開けるわ、色々やってんじゃんよ」
「それは、不良とは別だよー」
「あはは、そうだなっ」


アタシには、親公認のイアーロブピアスの他に、ヘリックスとトラガスにもストーンが輝いてる。

スワロフスキー。
さりげなく、美しく。

髪が風でフワッと舞う時だけ、
存在を主張してる。



「真人、もう一回」

アタシの中で暖かみを感じる。


ー素直な自分に、唯一会えるとき。