キライ。だけどダイスキ。【短編】





「早田杏って人?」


「そうっ!まさに早田杏はいい!!男心をわかってるよっ………て、何言ってんだ俺?」



へー


男心わかってるんだ?


誘い方わかってるんだ?


「“放課後の危ない保健室”そんなに良かった?」


「ちがっ//おおおおお俺は、達也に無理矢理っ!!」

「へー…すんなりOKしてたのに?フッ別に早田杏さんが素敵なのはいいけど、もっと現実見ろアホっ」


真っ赤になった勇を置いて階段を降りていくと慌てた勇があたしを追い掛けて来た。


「だから、違うんだって!」


「何が違うの?今まで散々エロ話してたはずなのに…。何を今更。」


「あーもぉ!」


最後の一段の所で勇に抱き締められた。


攻めて、最後の一段くらい降りさせてよ…