キライ。だけどダイスキ。【短編】





「俺、お前のこと好きじゃないなんて言ったか?つか、むしろ俺どうしよもねぇくらいお前が好きんだけど。大好きってやつ?」


「あたしは、キライ。」


あたしは、キライ


勇のこと。


だって、ド変態のくせにあたしに手出してこないじゃん。


それってあたしに魅力がないんでしょ?


「あたし、勇のことキライ。だって彼女より早田杏って人を選んだわけでしょ?勇の頭ん中ってエッチなことしかないの?」


「二回もキライ言うな。それに、俺の頭ん中は確かにエッチなことしかない。だけどな?それはお前が悪いんだよ。」


勇はあたしの髪をくしゃくしゃにしながら口を尖らせた。


「へ?」


「…お前が俺を変態の世界に引きずり込んだの!お前…この半年間でめちゃくちゃ可愛くなりやがって。」



「でな?」と話しを続ける勇がなんか新鮮で凄く


かわいい。