笑顔を見たその瞬間


空高く昇って

まだまだ昇れそうな気がしていたのに



今は


羽をもがれた鳥のような気分だ。



勢いよく地面に叩きつけられる、そんな感じ。




「彼氏とか…居るのかな…?」



ギシ…ッ


頬を手で支えながら窓の外を見るテツ。




その真剣な顔を見てしまったあたしは、



後に物凄く後悔するほどの 心にもない一言を口に出してしまうことになるのだった。





「…協力してあげようか…?」










何で言ってしまったんだろう。