「スッキリしたいなら、告白しろよ。


そんで思いっきり振られて



微妙な関係をぶった切っちまえばいい」



な?



言いながら、今度は髪をぐしゃぐしゃにしてくる。




「…そうかもしれないね」



絡まった髪の毛を手串で元に戻す。胸まである髪の毛。


暫く切って無かったな なんて、余計な事を考えたりして。




「おぉ。やけにポジティブだな」



イヒヒ と嬉しそうに笑う春基。



「…そんなに嬉しい?あたしがこれから振られに行くっていうのに」




髪の恨みも込めて、意地悪く尋ねてみたんだけど

返ってきたのは


「嬉しいよ」


という即答だった。




「…は?」



思っていても普通は言わないんじゃないだろうか。



「あのさ。



お前分かってないみたいだから言っとくけど…」