茹だるような暑さの中、やっと着いた陸の家。



私は玄関の前に立ち、ハンカチで慎重に汗を拭いた。



スゴい緊張する…。



陸がいなくても喋れるかな…?



あんな偉そうなこと言ったけど、やっぱり不安だよ。



何度かインターホンを鳴らそうとする度に、深呼吸をした。



その時…



ガチャ!







突然、玄関のドアが開いた。



「わっ!」



ビックリして思わず声をあげると、入口に3人が勢揃いしていた。



「いらっしゃーい!」



「あっ、こ、こんにちは!」



完全にテンパってる私を3人は家に招きいれてくれた。



「インターホン押すの戸惑ったでしょ?」



「えっ!?」



潤さんの言葉に驚きを隠せなかった。



「な、何でわかるの?」



「ウチ防犯上、24時間インターホンのカメラが見れるんだ。
だから真緒が来た時から見てたよ?」



「うそ…」



私、メッチャ挙動不審じゃん…。



恥ずかしい…。



真っ赤になった私に潤さんはニッコリ微笑んだ。