あたしは蒼太から離れたくない一心で蒼太に抱きついた 「花梨…っ……」 ちっと舌打ちと一緒にキスされた さっきよりも優しいキス でもちっとも蒼太らしくない でもイヤじゃなかった だってここで拒んだら 蒼太が離れていくって感じた 必死に蒼太に応えた 必死に蒼太をつかんだ それからのことは覚えていなかった ただあたしの声も蒼太の声も重なっていただけ