ただの乱暴なキス

蒼太があたしに与えてくれて幸せな気分にしてくれるキスじゃない


　「やぁっ……」


抵抗して顔を背けても角度を変えて押し付けられる


いやだいやだ
こんなキス


いやだ、よ…


　「やっぁ！！」



蒼太の肩を押し返した


蒼太はソファーから落ちるとはじめて見る鋭い目線


　「…そんなにあいつがいいのかよ？」

　「そ…何の…」

　「俺と別れたいのか？」

　「えっ……？」