俺は店員を睨んだ


 「事務所ならあっちですよ?」

指でカウンターの奥を指した


 「たしかぁ~今日はふりっきりだしぃ~」


そんな声も聞こえない

俺はカウンターにいる店員を無視して奥に進んだ


 「冗談ばっかし!」

 「花梨さんだってわかってたでしょ?」


事務所と思われるドアの奥から花梨の楽しそうな声
と応える男の声


ボワッと俺の心に火がついた