「それはパパもだな、まぁ蒼太くんが花梨も子供を養えるなら」

ってパパまで…娘の前なんですけど?
せめてそういう策略的会話は本人のいない時にしてよ

はぁとため息をついてから蒼太を見上げた

蒼太はあたしをずっと見ていたのか「くくっ」と喉を鳴らした


 「だってさ、花梨、俺は早く花梨に俺の子生んでほしいけど?」

 「…バカじゃないの?」

 「じゃぁ花梨お借りしますねっ」

 「えっ…ちょっ!」



あたしはタクシーに押し込まれた

 「く、車じゃないの?」

 「車検」

 「あっそう」

 「出して下さい」


玄関先からママが手を振っていた