「片桐が言ってきたのか?」

 「……」


ベッドの中で花梨を強く抱きしめた


 「事務所は関係ない、俺が花梨と居たいんだ」

 「でも…」

 「花梨と付き合って離れるファンなら俺はいらない…花梨がいてくれるなら」

 「……」

 「花梨、別れないから」

 「蒼太…」

 「ダメだ、なにも考えなくて良い、俺のことだけ考えて」


俺の言葉に頷いたのか胸の中で頭が動いた気がした

 「花梨…好きだ」

 「蒼太…あたしも…」


花梨の顎に触れて持ち上げた、潤んだ瞳に『蒼太』と俺を呼ぶ唇に唇を重ねた

花梨、離さない
だから片桐の言うことなんか気にするなよ?

俺は花梨が一番大事なんだから