今現在、セントラルの病院とある個室内にて。




レインは白いベッドに横たわっていた。



そばにはシル、フィーネが
見舞いに来ている。




「ほら、フィオ!

さっさとリンゴむけ、リンゴ!」





「もうっ、レイちゃんは人使い荒すぎ!


リンゴむくくらい自分でできるでしょ!」




「…ちげぇよ、フィオ。
本当はシルが喰いてぇって言ったから…」



「言った覚えはねぇ!!!」



鋭いツッコミにまたはぁっとため息を吐き出す。




一方の2人はあきれた表情でレインを見ていた。




「…全く、おまえら何しに来たんだ?


ケガした仲間をいたわろうという気持ちは
ねぇのかよ」




「自分のわがままを他人に押しつけてまで
リンゴ食おうとする奴が言えることか」



「そーだよ!
大体、あれくらいの敵にひるんじゃって…


2人が来なくたって全然なんとか
なったんだからっ!」



「うるせーよっ!
来いつったのはアルバロスの大バカだ!」



文句ならあいつに言え。



そういってふんぞり返った。




「…全くもー…。


それより2人とも、ユイちゃんに連絡
しなくていいの?


確かにたいしたことはなかったけど
きっと心配してるよ?」




その言葉に2人はあー…と黙る。




「…いや、それは…」




ピシャッ!!!



「レインーっ!!!!」