白のアリア

「…2人とも、どうして急に
気が変わったんだろ?」




さっきまであんなに
反対してたのに。




それを言うとフィラさんは
くすくすと笑った。




「ふふ、いずれわかりますわ。
では、中に入りましょうか」




「え、あ、はぁ…」



なんなんだ?




不思議に思いながら
縁側をあがろうとすると。




「グルル…」



先ほどの狼が、こちらを見ていた。




私はなんだか、それが呼ばれたような気がして。




「…あなたは、いったい…」




深緑の体に見合うように、
澄んだ湖のような瞳。




まるで、幻想的な森にいるような。




狼は一瞬私と目を合わせると
どこへともなく走り去り、
あっという間に見えなくなってしまった。




「…なんだったの?」



あの狼は、いったい…。