白のアリア

私の言葉にフィラさんは
微笑んでから言った。




「…『最果ての鴉』は、
虹満夜のさらにその先…

世界のなれの果てに
住むといわれています」





…世界の、なれの果て…。





「…その異質な能力、住む地から
神に最も近しい存在とされていました。


…ですから、神聖な生き物であるはずの
彼等が、私たち人間に関わることは、
めったになかったのです」





神に近いとされる、存在…。





だから世界の運命も、簡単に
天秤にかけてしまえるんだろう。





【平和】と【破滅】さえも
彼等にとっては世界の成り行きの
ひとつでしかない。




「…その彼らが干渉するということは、
それだけの意味を持つ予言でも
あるということです」





「…でも、夢妃が単純に
関わってきてるだけだとしたら…」




ルールに縛られたくない、



そういっていたのは、
彼等があまり人間に関わることが
できないという証明。




「…その可能性も、捨てきれなくは
ないのですが…」



そういって、口をつぐんだフィラさん。