白のアリア

「い、いったーっ!!
なにすんの、シル!」




上にまたがる本人は
私の言葉など聞こえていないように
辺りを見回すばかり。




まるで敵の襲撃を恐れるように
しきりに警戒している。





「…ねえ、何してるの?
さっきから大きな爆音が続いたり
変な大声聞こえたり…」





「…アイツが、目覚めたんだよ」




アイツ?





大変言いにくそうに、
そして大量の冷や汗を噴き出しながら
シルは言う。





「…あいつって、誰…ドガァァァン!!!





言葉が告げられる間もなく
また新しい音。




するとシルの背後に黒い影が現れる。




「…なァにをしているのかナ?

シルくん…?」



耳元で告げられてシルの顔からは
たちまち血の気が引いていく。





「え、ちょ、シル…!?」




「う、うぎゃぁぁ!!!」