白のアリア

「…みゅぅ」




猫がどう思って、
どう返事をしたのかなんてわからなかった。




だけどただ今は、
単純に話を聞いてくれる人がほしかった。




「…私、やっぱり寂しかった。


みんないい人で
私のこと助けてくれて、
信じてくれて…


本当に良かったって思ったけど」





「…でも、帰りたいって気持ちのほうが、
強かったよ」



ぽたっと、猫の頬に小さく水滴が落ちる。




「…みゅぅ…?」




「…どうせ、帰ったって、
ひとりなのにね……」





さみしいって、こういうことを言うのかな。




初めての場所で、
誰もいない場所で、たった一人。




でもそれは、戻ったって同じのはずだった。




「……1人じゃねぇよ、おまえは」




え……?