白のアリア

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夜。



私はなかなか寝付けなくて
小さく縁側に腰掛けた。




今宵は満月のようで、
青い星空にきらきらと輝いている。




「…きれいな月」



星空だって、私のいたとこより
ずっとずっときれい。



でも月の輝きだけは、
やっぱり変わらない。





小さいときお母さんと見た、
あのきれいな月。




お月見して、楽しいねって
そんなこと言いながら
町の空を明るく照らしていた。



そんなことを考えたら、
なぜか無性に孤独感が沸いた。




「…帰れるのかな、私」




レインや、シル。


フィーネちゃんやフィラさん。



最初は戸惑ったり、
いろんなことがあったりしたけど
いい人たちに会って、
本当に良かったって思ってた。




…だけど。




「みゅう?」



小さな泣き声に目を向ければ
そこには一匹の黒猫。



猫は私のほうへ擦り寄って
何かいいたそうにしきりに鳴いた。




「…おまえも一人なの?」