白のアリア

いつの間にか小さな森に入っていて
お堂の前へとやってきていた。




「・・・ここは・・・?」




見ればお堂の戸はあけられ
そばにはお地蔵さん。




さっきのは、なんだったんだろう・・。





「空耳かな」




一人そう納得して、
せっかくお堂があるんだから
お賽銭でも入れていこうかと小銭を取り出した。





「あれ?」



お賽銭入れであるはずのその場は
岩でできた小さな水受けに変わっていて。



真ん中に行くほどへこむようになっている
その水受けはきれいな水をためて、
青い空を映していた。




「…っ」



妙な緊張感に襲われて
息を詰まらせる。



・・・な、なに?





そして、またあの音が鳴り響いた。





【リリィン・・・】




「どこ?どこから・・・」



私のいる空間全体に音が
響き渡っている。