白のアリア

「…あ、いけないいけない!
急がなきゃ遅刻するんだった」




急ぎ足で歩こうかな。



そう思った途端、
不思議な音が耳に入った。







【リリィン……】





「…鈴?」





お祭りでもあるのかな。





周りを見渡してみるが
それらしきものは見当たらない。




それどころか、鈴すらなかった。






【リリィン………!】





さっきより少しだけ大きな音が鳴る。






「…なんだろう…」




私はその音に引き寄せられるように
音のする方へと歩いて行った。