白のアリア

「なんでそんなに怒るんだよ?
俺はおまえの名前
いいと思うけどな」





「だったら変えてくれんのかよ」



「断る」



サラッとその言葉を述べたから
なんとなくあっけからんとしてしまった。




「え、えっと・・。
別に、興味本位で聞いただけなんで
そこまで嫌なら言わなくて、いいよ?


誰にだって嫌なことの一つや二つ
あるだろうし・・」




その言葉にシルは心底
複雑な、嫌そうなばつが悪そうな顔をした。




隣のレインはぷっと笑って
おもしろげにシルと私を見ている。




「そっか、そりゃそうだよな!
・・けど、ま。

女の子の頼みを無下に断るなんて
俺には到底できねーなぁ。


それだけおまえは嫌なんだし
仕方ねーけど?」




「・・チッ!」




本当に嫌そうに舌打ちすると
シルはずずいっと私に近づいてきて
言った。




「・・・シルヴィーだ」




「・・シルヴィー?」




「繰り返すな!
・・誰かに聞かれたらっ・・・」



あせるシルを見て私はきょとんとする。




「え?なんで嫌なの?」