白のアリア

「悪かったな、ユイ。
なんか追い出すみたいな形に
なっちゃって」



「い、いえ。
気にしないでください」



心配そうにそういってくれた
レインのやさしさに、
ふとシルとの会話がよみがえった。



レインは・・・



私のこと、どう思っているのだろう。




「あ、あの。レインさ・・レイン」



「ん?なに?」



真摯な表情で聞いてくるその姿に




・・勘違いだ、きっと。



まだよく知りもしないのに、
簡単に人を疑っちゃダメだ。



知らない人だから疑いたくなるってことだって
あるんだし。





「そ、その。シルの本名って
なんなんですか?」



話を変えようともう一つの気になってた
ことを聞いてみる。



「あー・・それは・・「言うなァァァ!!」





スカーンッとヒットする音がして
レインが横に傾く。




「痛ッ・・!
何すんだ、シル!!」




「こんの、アホ王子!
聞かれたからってなんでもべらべら
答えてんじゃねーよ!


あれだけ、言うなっつったろうが!」



鬼のような形相をしているから
思わずぷっと噴き出してしまった。



「・・おまえも、なにわらってんだっ」




んぎぎぎ・・・。


ほっぺを強くつねられる。



「い、いひゃいいひゃいっ・・!」