白のアリア

いよいよ最後のこの街にも
『色』を奪おうと悪魔たちが
やってきた時でした。






空に一筋の光が差し込み
雲と雲の切れ間から、





大きな金色と白の鳥が現れ
翼を広げて悪魔たちに向かっていったのです。






悪魔たちはその鳥の力のおかげで
徐々に力を失い、やがて消えました。






しかしもう、二度と『色』を
取り戻すことはない…そう思われたのですが。







鳥が世界をめぐりその上を翔ると
そのこぼれた羽の隙間から『色』がこぼれ出し、
世界がまた元に戻って行ったのです。








やがて全てを終えた鳥は
また空へと帰り、その後二度とその姿を
見ることはなくなりました。








人々はその鳥を神だと信じ、






『色羽の夢鳥』(いろはのゆめどり)と


名づけたのです。