レインさんは私を連れて
小さな小部屋へと連れてきた。




ドアのかぎを閉めると
レインさんはきょろきょろと
辺りを見回してから座る。





「っふー・・・」



「あの、何をそんなに
警戒してるんですか?」





「この話はいろいろとまだ
極秘検討中の話だからだよ」



「?」



はてなを浮かべていると
レインさんはにこっと
私にウインクした。



「ま、話を聞きゃわかるさ。

ちょっとこっちきてみ」



そういって一冊の分厚い本を広げる。




するとすぐに黒猫がやってきた。




「猫だ!かわいいー!」



そう言うと猫は私にごろごろと
すり寄ってくる。



首元には緑色の羽の形をした
首輪がぶら下がっていた。




「ふーん、おまえも聞きたいわけね」




そして、大きな一羽の光る鳥と
黒い塊の間に挟まれた国のような
絵が現れた。




「・・これは・・・?」




「昔な、このあたりでは
ある神話がいい伝えられていたんだ」