白のアリア

「・・ソルジエ」


口調の変わった声に彼も固くなる。



「・・彼女を助けたいと想うなら過去を捨てなさい」



「!!」



それはつまり、シェラを忘れろということ。



「・・思い出は彼女を苦しめるだけよ。
運命が変わってしまった今、彼女は生と死の狭間をさまよっている・・」



「けど、俺は・・・!」



「・・選びなさい。彼女か、シェラか・・・」


「・・っ」


言葉を詰まらせたソルジエに苦く笑って、シーラは背を向けた。




「・・大切なものを手に入れるとき、人は何かを捨てなければならない。


あなたにとってどちらが正しいかなんていうつもりはない。


だから本当に大切なものを手にしなさい。
そうすればきっと・・・」



「・・シーラ・・・?」

言葉をつなぐ前に、彼女は消えていた。



ソルジエはそれを見てギリッと歯をかみ締めて、
拳を強く握り締めた。