白のアリア

いいかけた言葉をさえぎるように、そっと冴に寄り添った。


「・・・逢いたかった・・・」
「朧・・・・・」


「・・もうこうして、顔すら見られないんじゃないかと思った」

少し冷たい手が、頬に触れた。


泣きそうな、でも嬉しそうなその顔が、胸を締め付ける。



あぁ、これは唯ではなく・・・・彼女なんだと。



ずっと胸に抱きたいと願ってきた、あのときの少女なのだと。



「・・俺も、逢いたかった。ずっと、おまえを探していた」


「・・ごめん。つらい思いをさせて・・・」



「・・もういいんだ。
こうして、おまえがまた戻ってくれたなら・・・」



そういってお互いに黙り、じっと見つめあった。



あの日の約束が、蘇る。




「・・もう、二度と離れないよ」



「・・ああ」



2人の視線が絡む。
いとおしむような、温かい瞳が、近づいた・・・・