白のアリア

夢を視た。



懐かしい、遠い、あの日の。




朧・・・・朧・・・・



・・だれ、だれなの?


朧・・・



いやっ、入ってこないで!!


「いや!!」

ガバッ!!



「・・・はっ、ゆ、夢・・・?」



なんなの、さっきから?
変な夢ばかり見る・・・。




「夢じゃないよ」


「・・え!!?」


背後から聞こえたかと思えば、
声の主は窓のそばに立っている。月が恐ろしく絵になる男だった。



「・・誰なの?」


「夢占い師、かな。君専門の」



・・なに、この人。
ちぃたちを呼んでしまおうかしら・・・



「・・君、ホムンクルスだろ?」

「!!」


「はは、どうして知ってるんだって顔だね。
まぁ、理由は後で話すからさ、占いの続き、聞きたくない?」



「・・・・」



無言を肯定と受け取ったのか、彼はベッドのそばまでやってきた。



「・・まず、夢の中身から聞かないとね。
どんな夢を見たの?」


「・・よくわからないわ。
ただ、私は私じゃなくて、全然違う人なの。


自分が誰なのかも分からない・・・いろんな名前で呼ばれる・・」



「・・・そうなんだ」



そういって男は考え込んだ。