白のアリア

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・・私は誰?
どうしてこんなところにいるの?


私はいったい・・・・誰なの?


「・・唯」


ベッドに運び、横髪をそっとなでる。



眠る姿も、唯そのもの。




当たり前だ、朔陽の魂が入った器は、唯なんだから。




今までちぃはずっと、朔陽を探し続けていた。
それはきっと・・。



「・・あの日のことを、まだ引きずっているのか」



苦しそうな表情でそっと、唯・・いや、朔陽の頬をなでた。



朔陽は、ちぃと私の全てだった。



しかし『あの日』を境に、朔陽は突然いなくなった。
何千年という長い間眠り続けたあとに見た世界は、
彼女のいない世界。




そして彼女が、「唯」という人間に生まれ変わっていると聞いたから。



会ってみたかったのだ。



夢片鱗とうたわれる彼女が、
本当に朔陽の生まれ変わりなのかどうか。




だから今日、この日が来るなんて
夢のようだと、一瞬喜びさえ覚えたけれど。