白のアリア

「…なにを言ってるの?」


「おまえたちには今から、互いに戦ってもらう。
残ったほうの1人を、外に出してやる」

みみがいたい。
なにを言ってるんだろう。



「そんなのおかしいじゃん!
どうしてフゥと戦わなくちゃいけないの!?」



「上からの命令だからな、
拒否権はないぞ。
殺らなければ殺られるだけだ」



「まぁ上が望んでいるのは、
おまえたちが本気でやりあうことだが」




「セイ……」


冷たい言葉と表情に、思わずひるんでしまう。


「…やだ!私は絶対に、フゥと戦ったりしない!」


「拒否するのは想定内だ」


そういって何かボタンを押す。



「!?」


なに、これ……


「セイ!?」



「…体が、動かないっ……」



「セイになにしたんだよ!」



「こっちのほうが戦いやすいだろう?」


ザザッ。



その瞬間、男の姿は消えた。
フゥの変化した爪によって。



「…フゥ…」



「……俺たちはおまえらなんかの言いなりにはならない」




「…大丈夫だ、セイ。
すぐにここから逃げられる。
俺がついてる」



そして私を抱えてドアに走り出そうとした。



バシッ!!