白のアリア

「ソルジエ!!?どうしたんだ?」



顔色の悪い彼を見れば、
何かあったのは一目瞭然だった。



守護者全員が、一瞬口を閉ざして
言葉を待つ。



「…唯が、ホムンクルスに連れて行かれた」


「な……!?」


「…っ、やっぱり…」



「おまえが言ってた夢のとおりなのか?」



かろうしてうなずき、震える声を絞り出す。



「…予知夢だから、続きはいえないけど…
早く助けに行かないと、
唯ちゃんが唯ちゃんでなくなっちゃう!」




唯が、唯でなくなる……?



それは一体、どういうことなんだろう。




「…ソルジエ…」


救いを求めるように、フィーネが彼を見つめる。



「…わかった」



彼は意を決したように息を吐き、



「…俺は、一つ前の夢片鱗…つまり今の唯に会っている」



「…えっ!!?
け、けどおまえ、なんでそんなに生きてるんだ?
ひとつ前は…もう1000年以上も前の話だぜ?」



「わけあって、死の世界から一度戻ってきた。

…どうしてもやらなければならないことがあったからだ」




「……どうしてもやらなければならないこと?」




「…アイツを…シェラを、助けるために」