バタンッ。




「夢妃!!」



部屋に入るなりなんだ、と
別に驚くこともなく飄々と返事をする彼。




「どうした。
朝から元気だな」




「…っ。

夢妃から、まだ予言を聞いてなかった」




するとさすがにそれには反応して



「それを聞くためにわざわざ?」




「……今、聞くときだと思う」



真剣な唯のまなざしに夢妃ははぁっと息をつく。



「……なんでそんな焦るんだ。
時間はたくさんあるだろう」



「……それとも、冴に入れ知恵でもされた?」



ギクッ。



意表を突かれて反応すると夢妃が
苦笑する。



「図星か。
…ま、そろそろ来るころだとは思ってたけどな」




そういうと立ち上がって窓の外を見た。




「ちょっと歩かないか、唯。


長話しするなら、広いところのほうがいいだろ」





「…うん」