白のアリア

シュウウ……。



勝負を始めるかと思われたのだが
2人の間に現れた姿。



「……あなたは…?」




女の人は私を見ると静かに一礼して。



「…はじめまして、夢片鱗様。

私は星。


最果ての鴉、夢妃様に仕える者でございます」



…夢妃に…!?



「…決闘の最中に申し訳ありません。


しかし事は一刻を争うのです。
…夢片鱗様」



「…私と一緒に、来ていただけますか」



ドキ…。



それは、どういうことなのだろう。



突然の言葉に、突然の来訪者にみな
驚くばかりで。



私を連れて行くということだけは
理解したらしいスピカが吼えた。



『そんなことを許すと思っているのか!』



今にも飛び掛りそうなスピカを
私は止める。



「待って!スピカ!


…あの、夢妃に、何かあったんですか…?」



一緒に来てほしいというなら
別に夢妃でもいいはずだ。


それなのに、夢妃に仕える人が来るなんて。



それも、一刻を争う事態というのは…。




不意に、シェルの言葉が頭をよぎった。



『真実を確かめるまでは疑わざるを得ない』。




…夢妃……。




星さんは一瞬口をつぐんでから



「…夢妃様は今世界に散らばったあなたの
仲間を探しておられます。


つまりは…『虹空の花束』となりえる、
夢片鱗を」



…私の、仲間…?