白のアリア

バサッ、バササッ……。



「…な……」



「…グーテル……」




そこにいたのは。




銀色の大きな翼をはばたかせながら
着地するその神秘的な姿。


強く、力強いかぎづめ。



心を洗う空のような、
スカイブルーの瞳。



ドラゴンというべきそれは
うやうやしく唯に寄り添っていた。




「…唯…、おまえ…。
いつの間にグーテルなんか…」



「あ、やっぱりグーテルだったんだ。

なんか妙に感覚おかしいから
わからなかったんだけど」



ドラゴンの額をなでていると
気持ちが流れ込んできた。



『…唯、こいつらは?』



少し警戒しているのだろう。


瞳に力がこもっている。



…大丈夫だよ、スピカ。


この2人は私を守ってくれてる
守護者さんたちなの。



『守護者……。
そうか、唯の味方なのだな』



安心したようにそう言って羽を折りたたんだ。



あ、紹介したほうがいいよね。



困っている2人にドラゴンをなでながらいう。



「この子はスピカ。
さっきたまたま1人で気分転換しようとして
歩いてたらここで出会ったの」



…とはいえ、最初はつめたてられたけど……。




自分の縄張りを大切にするグーテル。



その貴重さから数も減ってきていたために
警戒心も相当強いそうなのだ。



だからスピカも、初めは唯を狙っていた。



「でも、私の声が伝わるって知って、
『星のめぐり人』ってわかったんだって」



「『星のめぐり人』……。
グーテルのパートナーになる者のことだな」