白のアリア

ここは、城の中庭にある
秘密の森。



中庭にあるのに見えないのは
秘密の道を通ってしかいけない
秘密の場所だからだ。



そこに寝転がる、一つの影。




「……」



「ソールジエ!」



びくぅ!!



自分ひとりきりだと思っていたのに
いきなり名を呼ばれびっくりする。


視線の先には手をふりながら歩いてくる唯と
彼女の腕の中にいるフィーネとがいた。



「……ハァ」



小さくため息をつきながら、
ソルジエはうなだれた。




「ここいい場所だね!
どうして教えてくれなかったのー?」



「…なんでここがわかった」



「シェルが教えてくれたんだよ。

人嫌いな狼が、中庭にある秘密の森で
暇をつぶしてるって」



…あの猫……。



今度会ったら人間にして一発殴ってやろうと思った。