白のアリア

「ったく…。誰だよ、客って…」




不機嫌ながらもエントランスに向かう。




するとそこに、首をうなだれて入ってくる
フィーネがいた。




「…?フィオ、どうした」



顔を覗き込めば青白い顔で小さく震えながら。



「…あ、アイビスが……」



「アイビス…!?
…おまえ、会ったのか」



聞かなくても、この様子を見れば想像はつく。



震えながらもうなずく彼女の頭を小さくなでて。



「…心配するな、大丈夫だ。
とりあえず唯のところへ行け。

こっちはレインと話しておくから」



「…うんっ…。
ごめんね、シル……」




「ほら、泣く暇あんならさっさと行け」



泣きながらも微笑んでうなずいた。



とりあえずは大丈夫かと思って
エントランスの前に立つ人物を見る。




「……アイビス……」



静かに、しかし冷たい雰囲気を放ちながら
彼はそこに立っていた。