白のアリア

「…そんな!
夢妃は悪いことしないよ!

何かの間違いだって!」




「しかし現に、夢様から伝達が来ている。
真実を確かめるまでは疑わざるを得ない」



「…だけど夢妃はっ…!!!」



…あれ?


私、何を言おうと……。



「唯?」




「唯ちゃん、どうしたの?」



みんなが心配そうに顔を覗き込んでくる。




「…わ、私……」



「あの鴉は何もしていない」



「ソルジエ…」


ソルジエは一瞬私を見たあとみんなに言った。




「むしろ、あの鴉は俺たちに味方しているように
感じた。

『最果ての鴉』を抜けたがるような言動も
聞いたことがある」




「…そうだな、俺もそう思う。
夢妃は、唯を特別扱いしている気がする」



レイン……。



ほかのみんながうなずくのを見て
シェルの顔が苦くなった。



「……あの鴉が無関与だとはいえない。

が、おまえたちがそういうのならこの件については
抜けてもらって構わない。
我は1人ででも、調査に行く」



そう言って、シェルはいなくなってしまった。



レインが一瞬息を吐いて



「さ、唯。
おまえにはいろいろ聞きたいことがあるんだけどな」



「え?!」



「ソルジエばっかりずるい!
あたしだって唯ちゃんのことよくわかってんだからっ」


「え、えと、あの……」



「まぁ要するに俺たちはおまえに合わせたってことだ。
ソルジエがそう言える根拠とか、
おまえが何を言いかけたのか……」


「え、えーっと……!!」


ひぃいいい…っ。