白のアリア

「あ、うん。なんかね女の人が助けてくれてね。

ふわふわした白い場所だったなぁ…。
花畑とかあったんだけどそこから倒れてる私と
みんなが見えて…」



「えええ?!

…そ、それって…」




「…アリア……。

本当に、実在したんですのね…」



アリア?


『G線上のアリア』?



ぽかんとしていればほかのみんなは
一瞬黙ってフィラさんが言った。




「…アリアというのは、
死者のみが行ける、『かりそめの世界』のことです」




「…実際死者しか行けねぇから
実在するかもわかんねぇまま伝承として
伝えられてきたんだ」



「で?その白い女ってのは」



レインが真顔で聞いてきた。




「…なんか、ずっと1人で監視役ってのを
やってるんだって。

天国に行くのかそうでないのか
見分けるって…。

私みたいなはぐれた魂を助けるのも仕事って」




「…それ、まさか…」




レインが一瞬考え込んで
みんなも複雑な表情をした。




「…シーラ」



きょとんとして声のするほうを見れば
そこにはソルジエ。



他のみんなは驚いた顔で反応する。



「ソルジエ!…あの、心配かけてごめんなさい」



するとソルジエはしばらく
私を見つめてから



「…別に。俺は心配してるなんて言った覚え
一度もないけどな」



…相変わらず無表情かつ口数少ないよなぁ。



…まさか私、心配されてないって、
きらわれてる!?



ガァーン…!!



「…しょ、ショック…」