白のアリア

その言葉にはさすがに反応したらしい
レインが言葉をかみ締めて言った。




「…っ、けどこのまま何も知らないユイを
見てるだけなんて、おまえら耐えられるのかよ!」




「…それはっ…」




バタンッ。




「…、みんな!!!」




ドアから入ってきた声に驚くと同時に
小さな期待が浮かんだ。




「…ユイ、さん。
どうしたの?まだ休んでなくちゃ、だめじゃん」



精一杯の、言葉。



今その話をしていただけに
表情は複雑だったかもしれない。



唯は一瞬ぽかんとしてからふきだす。



「…ぷっ。あはははっ!!!」




「え!?」




「…どっか痛いのか!?」




心配そうに駆け寄るシルの手を払いのけて
お腹を抱えて笑う唯。




「…唯様…?」



「…、っ、ごめんごめん。
さん付けなんてするから、つい笑えちゃって…」




うっすら浮かんだ涙をぬぐって
にっこり笑った。




「…ただいま、みんな」




「…ユイ、おまえ戻って…」



思わず抱きつきかけたレインを
押しのけるようにフィーネが割りいった。


どーん。




「ユイちゃんっ…!!!!」



「…ごめんね、心配かけて」



「ううんっ…。
戻ってきてくれて、よかった…」



涙を流したフィーネに微笑むと
頭にぽん、と手が載せられる。



「…シル…」




「…無事だったなら、いい」



許してやるよ、



恥ずかしそうにそう笑ってくれた。



フィーネちゃんには
「ツンデレ」と怒られていたけど。




「…唯」



「レイン!
…ごめんなさい、心配かけて…」



何も言わない彼の顔を見るのが怖くて
ついうつむいてしまう。


…怒ってる、かな…。